寧日雑考 第50号 借金も正の財産 2020.01.15
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私事だが、昨年12月に長男が結婚独立した。
長女は一昨年の2月に結婚独立済み。
子供が一人前になるまで扶養・教育することは親の義務
と考えていた私としては、無事に役割が終わり安堵している。

不惑目前に背水の陣で転職し、紆余曲折の末、18年で完遂できた。
これも私と私の家族に関わる人々皆の御陰と感謝している。
そして夫婦二人だけの生活に戻った今、復新婚と称して楽しんでいる。

現在保有する財産は、自宅マンションとエコノミーカーと少しの貯金だ。
但しマンションには住宅ローンがあと100ヶ月分残っている。

私は57歳で100ヶ月は8年4ヶ月だから、65歳で完済できる計算となる。
健康であれば十分働ける年齢なのでありがたいことだ。

40歳でフラット35の住宅ローンを組んだので当初完済予定時は75歳だが、
安い金利への借り換えと、繰り上げ返済を続けた結果、完済時の年齢が
10年短縮された。
さほど余裕のない収入で家計を遣り繰りしてくれた家内に感謝する。

実をいうと、長男が結婚独立して大分肩の荷が下りたものの、
住宅ローンが残っているのは気がかりだった。借金は負の財産で、
返すために働き続けなければならない、という重圧である。

幸い社会構造が変わり、65歳まで普通に働ける環境になった。
そして借金があることで、やる気、意欲、モチベーションを
保ち続けられることに気づいた。

普通に働いて快適に生活しながら返済できる程度であれば、
借金も正の財産であると再考した次第だ。

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
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