寧日雑考 第17号 シン・ゴジラ 2016.09.01
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先週の日曜日(2016.8.29)にTOHOシネマズ川崎で「シン・ゴジラ」を鑑賞した。

私は十分面白いと感じた。子供に分かりやすい怪獣映画ではない。

ゴジラが街を破壊する迫力ある映像、ゴジラ生命力の虚構上の理屈、
物語の展開など、良く考えられた映画になっており、違和感がない。

何も決められない政治家や自衛隊が国を守る最後の砦という話も現実感があった。
いろいろな意味で、今現在の日本を表していると思う。

また、一流の役者が大勢出演しており、主人公と女主人公の設定と演技が、
他の役者の引き立て役に見えて、物語の深刻さを和らげる効果を感じた。

そして何より一番の感動は、日本の国力を実感したことである。

ゴジラの活動を停止させるため、スーパーコンピュータを使ってゴジラの
遺伝子解析を行い、必要な薬剤を設計し、日本中の化学工場で大量の薬剤を
短期間に製造し、様々な機材を使った作戦で結末に至るのだが、
これらすべてを日本国内でやり遂げたことだ。

これぞ国の力である。科学技術力と高付加価値財の製造能力という
国力を永続させなければならないと、改めて思った次第だ。

※なお、作戦の一部で米国の協力によるステルス戦闘機や無人戦闘機が
 登場するのだが、軍事力の米国頼みは、やむを得ないだろう。

シン・ゴジラ公式ホームページ
http://www.shin-godzilla.jp/index.html

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です。)
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